3.太陽2(午前 9:00)
「わたしは光。すべてはわたしのもとで平等に照らされ、その存在を明らか
にされるだろう。わたしによって善は善として発見されるのであり、悪は悪と
いう名前を授かるのである。わたしは光という裁き。命あるものににじり寄
り、夢という奇形の代物でこの世をそそのかそうとする闇もわたしのもとで
は、形あるものに縛られ地べたを舐める黒い染みに過ぎない」
太陽が再び口を開いたとき、灰色の痕跡はすっかり消え失せていた。逃げ
遅れた闇たちは偶然にも、この小さな街の凹凸が遮蔽物となり太陽の視界
から匿われ、巣穴から這い出る蟻たちや小刻みに首を震わせる小鳥たちで
つくられた活動の行列の一部分を、偶然にも自らの存在によって隠蔽してい
た。
太陽は男を斜めに見下ろす位置へと移動していた。
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written by S.O.A.P