165cm 55kgに生まれたことに涙を流すのか?
黄色い肌は明日も変わらず僕のことをすっぽり包んで放さない
入り組んだ迷路も出口までの道筋はえてして決められていて
行き止まりや分かれ道にぶつかるごとに履き古した靴の形を変えた上で
新しい進行方向を創り出してくれる便利で利口な脳内
でもそれらはあくまで既存の選択肢の上で押すエンターキー
抱くだけの疑問を免罪符に毎日をやりくりする地球人
移り 留まり 築き 体中がいつのまにか印だらけ
太陽系の可能性を探る壮大な実験に
巧妙な誘う手で操縦する皆の遺伝子
視線気にせず始電に乗り込み
置き去りの雑誌を拾う荷物を持たない夢追い人にさえも
無意識の内に捨てられて涙を流す何かがある
住みたい街も 聴きたい歌も 読みたい本も 観たい映画も
会いたい人さえもいないのなら
もしもいつか沈みたいと言い出したその時は
島国の君に無理を言わずにただ静かに立ち去ってあげるのさ
僕が生まれたその時点で
幾つかのことが捨てられ幾つかのことから選び出す日常
一応そいつには人生って名前が付いていて
想像と行動で創り出していく世界はとても広大
一見やりたい放題のこの場所でも
先生も神様も決して与えてくれないゼロの状態
授けられた体と色と血に従っていく
きっと生まれつき僕らは諦めている
諦めることとは何か違うと諦めたことがある僕が言う
例えばハッとして来た道を急いで戻っても人っ子一人いやしない
生まれる前に消されてしまったそいつにできることは何も無いけれど
そこに微かに残った匂いに気付いた君は一体誰なんだい?
毎日を歯軋りしながら
体の中で窮屈そうに暮らす形の無い生き物に名前も無い
失うことを恐れ何よりも自分を大事に育てた猜疑心が飼い主にも牙を剥き
下を向き歩いてる所為で久しぶりに会った大切な人にも気付かず
溶け合うこともできないまま同じ場所 這い蹲り
最後くらいすっきりしたいからさ
もしもいつか沈みたいと言い出したその時は
島国の君に無理を言わずにただ静かに立ち去ってあげるのさ
地球から片道1日の位置にコロニーができる頃に
「follow me」という声 僕はもう老人
(何かある場所でしないこと 何も無い場所でしたいこと)
一から十まで知りたがると限が無く
石畳を忙しく歩き回り意味の無い思考を煙に巻く
手探りで探した手摺にしがみつく
僕が初めて歩いたあの日 我を忘れて喜んでくれた二人
あんな風に可愛がってもらいたくて来る日も来る日も利口な振り
走っても走ってもたどり着けない
考えても考えても何も分からない
地球と人間が心中するその前に
僕らも生まれることのできる新しい場所を探しにいく だから
もしもいつか沈みたいと言い出したその時は
島国の君に無理を言わずにただ静かに立ち去ってあげるのさ
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words by S.O.A.P / produced by think